足のむくみはなぜ起こるのか?①

今回は足のむくみについて考えてみたいと思います。

特に女性は手足の冷えと共に足のむくみを気にしている人が多くいますね。

血液が足に(足の細胞に)滞りやすい大きな理由とはなんでしょうか?

太古の昔には生命は海にいましたので、水の浮力が働いていました。しかも生命体としてのスケールも小さかったので、内臓を中心とした、副交感神経主体の造血・循環システムだったと考えられています。

上陸と共に浮力を失った体液は6倍の重力を受けて地面に向かって落ちていきます。これに適応するように血圧が上がって、落ちてくる血液を循環させる新しいシステムが進化してきたのです。これは交感神経による血管コントロールと循環システムです。

交感神経は、特に脳や運動に使われる筋肉へ血液を送るために働きます。

ここで大事なのは【体液は重力を受けて地面に向けて落ちていく】ことです。

もう一つ、細胞は細胞の内側を満たしている体液(細胞内液)と細胞が浮かんでいる環境(細胞外液)の間で常に水分や物質の入れ替えをしています。

特に水分は物質を溶かし込むか、コロイド状(浮遊させる)にして運んでいますので、物質が多いと水分もそれに応じて多く必要になってしまうということです。細胞という単位で見ても、下肢という大きな単位で見ても、水分が滞るということは物質が多くて、水分が必要になっているということが考えられます。

塩分を取りすぎるとむくみやすくなるということを聞いたことがあるのではないでしょうか?

栄養物、老廃物などの物質が多いとやはり水分は多く必要になります。とりわけ、老廃物の運び出しができない身体はむくみが出やすくなります。

ここでポイントにしたいのは【栄養や排出の物質が身体の中に多くあると水分が必要になる】ことです。

当院ではこの2つの要素をとても重要視しています。

身体は常に新しい栄養で作り替えが行われていて、回転(循環)そていてこそ、活力のある状態です。

だからこの2つの要素は『むくみ』だけでなく、身体全体や元気を考える上でもとても大切なことだと思います。

どちらも血液が戻ってくるための身体の仕組みを考えることが大切です。

次回は、この2つの要素に立ち向かう方法について考えていきたいと思います。

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