少し前のコラム『効果的な筋トレとは?』で筋トレのデメリットとして
- 意識が特定の筋肉に居着く
- 筋肉に常に緊張したままになる
ということをあげました。
身体は全身が連動して活動しています。
意識や緊張が特定の筋肉に居着いてしまうのは、
思っているより大きな弊害になることがあります。
今回のテーマは『筋トレを効果的にするポイント』です。
私が提案するのは以下のポイントです。
- 【屈筋を先に・伸筋を後に】鍛える
- 【関節の感覚】を活性化させる
- 【連動性】を身体に植え付ける
- 【屈筋を先に・伸筋を後に】鍛える
【最後に残ったイメージは、居着きやすい】ものです。
筋トレをする際に、自然とその欲求は【屈筋】に向かいやすくなります。
大腿四頭筋(太腿の前の筋肉)
腹直筋(腹筋の中でもお腹を6つに割る筋肉)
大胸筋(胸の筋肉)
上腕二頭筋(二の腕の前側、力こぶの筋肉)
などが【屈筋】の代表選手です。
【屈筋】は身体を曲げる方向に使う筋肉で、意識的な活動で使われやすい筋肉です。
身体を操作するとき、人は【屈筋】に意識を集中しやすいものです。
だから、筋トレは【屈筋】を先に行い、【伸筋】を後に行なうと良いです。
大腿四頭筋→ハムストリングス(太腿の後ろ側)
腹直筋→背筋(身体を反る筋肉)
大胸筋→菱形筋、僧帽筋〈中・下部〉(肩甲骨の内側の筋肉)
上腕二頭筋→上腕三頭筋(腕の後ろの筋肉)
【屈筋】は【小手先】、つまり特定の場所だけで簡単に動かす使い方が得意です。
小手先の動きは、とても便利ですが、全身の協調性なしに使われる傾向があります。
【屈筋】は身体の前についています。
パソコンなどのデスクワークは目を伴って、身体の前で行なわれます。
【小手先】【前】の動きの代表格です。
歩く必要がなくなりつつ現在、私たちの生活は【小手先】の動きが増えています。
一方、【伸筋】は身体全体の連動性を生かす筋肉群です。
屈筋より無意識で働いてくれる筋肉群です。
身体の後ろについています。
身体の後ろにある筋肉に意識を残すことで、身体は全体性があがってきやすくなります。
ということで、
筋トレは【屈筋】を先に、【伸筋】は後に行なう。
と効果的です。
そうすることで、屈筋に意識や緊張が居着きづらくなります。
次回は【関節の感覚】について考えてみます。