健康な身体は”共生力”から生まれる!

今回のテーマは『”共生力”の大切さ』です。

 

私達の身体の中にはたくさんの細菌が”共生”してくれています。

皮膚にも鼻の粘膜にも、そして腸にもたくさんの常在菌がいて、

身体は正常にそして健康に生きていくことができるのです。

 

特に、

腸内細菌はビタミンを作ったり、消化吸収を助け、免疫力を作ってくれているし、

皮膚に常在菌がいてくれることで皮膚からの余計な最近などの侵入を防いでくれる

なんてことは知っている人も多いかもしれませんね。

 

アレルギーや内臓の炎症など炎症を起こしやすい体質などとの関連性

いろいろと指摘されています。

 

お母さんのお腹の中にいる時は無菌状態でいるのですが、

生まれ出て来た途端に、様々な細菌が入ってきて住み着いてきます。

 

つまり

私達の身体は多くの細菌と[”共生”=一緒に生きる]ことを前提としている

といえると思います。

 

最近では、理化学研究所の研究で

腸内細菌叢と身体の免疫系は双方向から制御し合っている

という発表がされていました。

 

つまり、

免疫の機能が働くことで理想的な腸内細菌のバランスが作られる

⇅    ⇅    ⇅

理想的な腸内細菌のバランスが腸管の免疫力を高める

健康な身体には”共生力”が大切なんだなあ、と感じました。

 

ところで、

最近では、抗菌や殺菌、などと細菌を極端に排除しようという

傾向がとても強くなっていますよね。

 

これは”共生”することとは真逆の”排除”の姿勢です。

 

この傾向は”人間らしさ”が強いほど顕著だと感じます。

東京のように人間が人間のために作った社会のほうが、良くも悪くも

自然とこんな発想が育ちやすい気がします。

 

私は長野で育ったので、自然に囲まれ、たくさんの虫や植物に触れて育ちましたが、

最近では、本当に虫などが苦手になってきています…笑

これもそんな傾向なのか…と感じています。

 

”人間らしさ”=頭の中で考えること

は[細菌との共生=一緒に生きる]とは少し一線を画すのかもしれませんね。

 

考えてみれば、

「潔癖性」といわれるような、「過剰なきれい好き」の傾向は

まさに自然との”共生”が苦手になってきているということのように感じますし、

 

「モンスターペアレント」などに代表されるような個人主義的な考え方も

同じように”共生”ということが薄れている傾向のように感じます。

 

私達の自然の身体が[”共生”=一緒に生きる]ことを前提としているのだとしたら、

きっと考え方も腸内細菌などの環境にもネガティブに働くはずです。

 

腸内細菌は

重さにして1.0-1.5kg、数にして600-1000兆、種類にして1000種類以上

とも言われています。

 

そして

その20%前後がビフィズス菌や乳酸菌と言われている善玉菌なのが普通だそうです。

うんちの半分は腸内細菌とその死骸と言われているのですが、

今の飽食の時代の私達の排便量は、

戦後の食糧難の時代の半分程度になっているといいます。

 

つまり腸内細菌自体が”共生”しずらくその数が減っている

腸内環境になっているということです。

 

また一般的には歳と共に善玉菌が減り、悪玉菌が増えてくると言われています。

それは歳と共に、特に善玉菌が生きずらい腸内環境になりやすいとも言えます。

 

 

今の世の中の考え方や常識、風潮も含め、身体が”共生”しづらくなっている

ことがを映していると感じることはたくさんあります。

 

身体の健康のためにも

細菌も人もたくさん[”共生”=一緒に生きる]ことができる

穏やかなで協調的な身体のあり方を考えていきたいですね。

 

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