『長趾伸筋』に関する補足

前回のコラム『『膝下の捻れ』を解消する体操』をご覧頂いた方から、

『長趾伸筋』がどこにあるのか分かりずらいというご指摘を頂きました。

ありがとうございます!!

せっかくご指摘いただきましたので、コラムでもシェアしておきたいと思います。

 

まずは筋肉の特徴から。

【長趾伸筋の起始(始まり)】

脛骨上端外側面、腓骨前縁、下腿骨間膜、下腿筋膜

【長趾伸筋の停止(終わり)】

第二から第五の指背腱膜に移行

【長趾伸筋の主な働き】

第二〜第五指の背屈および外反

【長趾伸筋の神経支配】

深腓骨神経(L4~S1)

 

『長趾伸筋』は下腿の外側にある細い骨、腓骨から始まるので、この筋肉が収縮すると腓骨は相対的に前に引かれることになります。

また下腿の外側の腓骨と内側の脛骨の間には骨間膜という膜が張っています。

腓骨と脛骨が捻れたり離れるような変位が起こるとこの膜がピンっと張ってしまいます。

この張力が違和感を引き起こすこともあります。

『膝下の捻れ』はいろいろな組織が入り組んでいるのでとても重要なポイントなのです。

 

さて、長趾伸筋を確認してみましょう。

長趾伸筋は足のだいぶ外側で触知できます。

背屈(足首を上に曲げる)ときにすねの前にくっきりと出るのが前脛骨筋の『スジ』です。

背屈を維持したまま、第2ー5趾を曲げ伸ばしした時にすねより外側で動きが確認できます。

触って確認してあげてください!!

 

ちなみに

左の図の『前頸骨筋』は脛骨に付いているので、使うと脛骨が相対的に前に引っ張られます。

右の図の『後脛骨筋』は足首のところで内くるぶしの後ろを通過して足の付け根の骨に付いて終わります。ですので使うと内くるぶし(脛骨)を後ろから前に押し出すように作用します。

いずれも慢性的な緊張が続くと、内くるぶしと外くるぶしの捻れを引き起こす原因となります。

 

 

コラムについて疑問などがあれば是非お教えください。

また身体についての疑問や、感じることも是非教えていただけるとありがたく思います。

できる限りお役に立てるよう、日々精進して参ります。

 

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