重力にしっかり立とう③

最後の特徴としてあげた骨盤の形状についてです。

3.骨盤が縦長構造から横長構造になっている

四つ足動物の骨盤がどんなかたちなのかご存知ですか?

骨盤は、背骨の一番下にある仙骨と足と股関節で繋がる腸骨とが仙腸関節で繋がっています。

腸骨は四つ足動物のときは縦に長くて、横は薄い縦長構造でした。

四つ足動物は骨盤が縦長で、踵を地面につかないでつま先で大地をとらえられる構造に進化しています。

これは脊柱の運動を骨盤を通して足で蹴ることにまで、より効率的に連動させるために有効と考えられます。

一方、直立したヒトの骨盤は、

重力を縱に受けることで大きな役割の変化を受け入れることになります。

大きな要因は重力です。

四つ足動物の重力対応の特徴

  • 支えとして四肢を利用している
  • 背骨、骨盤と重力の関係は垂直

四つ足だからこそ重力に対して安定した広い面で身体を支えると共に、

背骨や骨盤は重力に大しては水平に位置しています。

内蔵も背骨からぶら下がるように存在しています。

ヒトの直立によって生まれる重力対応の特徴

背骨、骨盤と重力の関係は縦に平行

支えるためには二本足では安定感は生まれづらい

内蔵も骨盤、下肢方向にぶら下がる

ヒトは二本の足で身体を重力方向に安定的に立てるために

前回にも書いたような踵(かかと)の構造的に変化しています。

つまり踵の骨が肥大してしっかり重さを受けられる構造へ進化していきました。

同じように骨盤や背骨、足の骨なども上下方向の重力圧を受けることになります。

特に骨盤は下肢からの下から支える力と

頭や上半身からの上から受ける重力を受けながら、”圧縮”されていきます。

骨盤は”足の始まりである股関節”と”背骨の始まりである仙骨”を繋いで調整する場所になっています。

こうして骨盤は上下の圧力の中で縦長だったものが圧縮されて横長構造に進化してきたと考えられます。

さらに内臓が重力で骨盤の上に乗っかってくるように位置しています。

内蔵も直立に変化していく中で、重力の受け方が変わり、回転しながら身体の中に収まりました。

骨盤という処は重力対応の調節と内蔵の支えとして繊細な機能帯として進化しました。

こう考えると、骨盤矯正、いわゆる仙腸関節(背骨と腸骨の繫ぎ目)の調整が

全身の不調や身体の改善に効果が高いこともうなずけます。

骨盤の歪みや骨盤が開いている・閉じているなどは全身の重力対応の問題が表れています。

骨盤は横長構造で内蔵をも支えるためにしっかりとした構造に進化しているのです。

骨という組織が骨らしく、重力にそうカタチで配置されて使われてきた結果が、

現在の私たちの骨格のカタチになっています。

その特徴が今回上げた3つの特徴によく現れています。

・踵(かかと)の骨が大きく発達している

・足の裏と背骨の腰椎部と頸椎部がアーチ構造になっている

・骨盤が縦長構造から横長構造になっている

仙骨も踵も、背骨も身体の幅から考えたら、後ろに位置しています。

踵から仙骨でしっかり重力を受けること、そうすることで3つのアーチ構造が自然と活きる構造となります。

重力をしっかり受けられる形が自然と”いい姿勢”になって、

それが内臓が元気な基礎代謝の高い身体の土台になってきます!

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